一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

大成建設、高温排気ガスの拡散状況予測技術を開発

エコビジネス 環境と経済】 【掲載日】2022.08.23 【情報源】企業/2022.06.20 発表

 大成建設株式会社は、オフィスビルなどに併設されている非常用発電機等から発生する高温排気ガスの拡散状況を高精度に予測できる技術を開発した。これにより、建物周辺の安全性や住環境(温度や窒素酸化物(NOx)の濃度等)に配慮した合理的な排気計画の策定が可能となる。

 近年、高層オフィスビルやマンション等では事業継続計画(BCP)対応や災害対策の強化に伴い、建物で活用する非常用発電機の大型化が進んでいる。非常用発電機から排出されるガスは高温かつNOx等の大気汚染物質を高濃度に含むことが多いため、建物や人体への影響を抑える場所への煙突設置や排気方向の設定など排気計画が重要となっている。これまでの最適な排気計画の立案では、高温排気ガスが周囲に及ぼす影響を数値解析により検討してきたが、従来の解析技術は室外機・ボイラなどの中低温(50〜100℃程度)の排気が対象となっており、非常用発電機等による高温の排気ガス(500〜700℃程度)は、密度が大きく変化するため、拡散状況を高精度に再現できないという課題があった。
 そこで同社は、建物近傍に設置する非常用発電機等から発生する高温排気ガスの拡散状況を高精度に予測可能な解析技術を開発し、排気計画技術の確立に向け、実大実験や従来技術との比較により本技術の予測精度を検証し、その有効性を確認した。
【大成建設株式会社】

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース