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環境ニュース[国内]

住友化学、微生物によって生産されるカーボンネガティブな樹脂を用いた自動車・繊維向け材料の共同開発に着手

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2022.08.01 【情報源】企業/2022.05.31 発表

 住友化学と米国ニューライトテクノロジーズ社は、このたび、メタンを原料として微生物によって生産されるカーボンネガティブな樹脂を用いた自動車・繊維向けポリプロピレン(PP)コンパウンドの共同開発に着手した。

 メタンは、二酸化炭素(CO2)の約25倍の温室効果があるとされ、2021年の国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)でメタン排出量の削減を目指す国際的な枠組みが発足するなど、その削減が地球温暖化を効果的に抑制するための重要な対策となっている。
 住友化学は、グローバルに事業を展開する総合化学メーカーとして、50年のカーボンニュートラル実現に向けて、グループの温室効果ガス(GHG)排出量をゼロに近づける「責務」と、自社の製品・技術を通じた世界のGHG削減への「貢献」の両面で取り組みを推進している。特に、高い品質や環境負荷低減が求められる自動車向けの材料においては、高機能なPPコンパウンドやリサイクル材料を使った製品などを製造し、世界の大手自動車メーカーに供給している。

 今回の共同開発において、ニューライトテクノロジーズ社は、炭鉱や農業・産業廃棄物から回収したメタンを用い、自動車向けと繊維向けそれぞれの用途に適したAirCarbon TM の開発を行う。住友化学は、長年にわたり培った樹脂設計・加工技術を生かし、ニューライト社が開発する樹脂とPPなどを混練することで、従来品と同品質で環境負荷が低い自動車のバンパーや内装材に加え、従来のPPコンパウンドでは難しかった染色が可能な繊維向けの材料を開発する。
【住友化学株式会社】

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