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環境ニュース[海外]

国際エネルギー機関、今後数年間の世界の天然ガスの需要を大幅に下方修正

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2022.07.25 【情報源】国際機関/2022.07.05 発表

 国際エネルギー機関(IEA)は、最新の「ガス市場報告書」を発表した。報告書によれば、2022年の世界の天然ガス需要はわずかに減少し、2025年までは抑制された状態が続くという。ロシアのウクライナ侵攻に起因するガス価格の高騰や供給停止の懸念から、利用者は石炭や石油へ移行しており、天然ガスの拡大見通しは大幅に下方修正され、発展途上国の炭素集約型燃料からの移行や増大するエネルギー需要を満たすというその役割にも疑問が投げかけられている。
 天然ガスの需要は、2021〜2025年に計1400億m3の増加が見込まれるものの、これは以前に予想された量の半分以下で、2021年の増加分1700億m3よりも少ない。またガス需要の下方修正分のうち、エネルギー効率化や再生可能エネルギーへの移行で説明できるのは5分の1にすぎないとされている。クリーンエネルギー移行政策の迅速な開発・実施は、価格競争を緩和させ、価格に敏感な新興市場に、大気質や炭素強度の急速な改善が可能になるガス供給へのアクセスを促すことになる。
国際エネルギー機関

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