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環境ニュース[国内]

世界の水資源と日本の農業用水についての報告書を公表

水・土壌環境 その他(水・土壌環境)】 【掲載日】2003.02.28 【情報源】農林水産省/2003.02.28 発表

 農林水産省の食料・農業・農村政策審議会・農業農村整備部会企画小委員会は平成15年2月28日までに、委員会報告「世界の水資源とわが国の農業用水」をまとめた。
 この報告書は2003年3月の「第3回世界水フォーラム」の開催にあわせ、検討されたもの。
 世界の水資源の現状・課題や世界の水使用量の7割を占める農業用水の特性を整理した上で、乾燥地域と湿潤地域それぞれの農業用水の課題、湿潤地域に位置する日本の農業用水の現状、世界と日本の農業用水の今後の方向性についてまとめている。
 人口増加により、2025年の農業用水の年間使用量は、1995年に比べ26%増加するという推測がされており、水資源の不足しがちな乾燥地域での水資源が要因となる紛争が増えることが懸念されている。
 一方、日本の食料自給率はカロリーベースで約40%であり、食料の多くを輸入に依存している。
 報告書は「これらの輸入農産物の栽培時に使用された農業用水を考えると、日本人は乾燥地域を含む海外の農業用水を消費し、豊かで多様な食生活を享受していることになる」と指摘。「世界の農業用水と私たちの生活との関係について、関心を持ち、持続的な利用を考えていくことが必要」と訴えている。
 また日本国内の農業用水についても、その持続的な使用、健全な水循環の維持・形成が必要であるとしている。【農林水産省】

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