一般財団法人環境イノベーション情報機構
神戸製鋼、国内初 低CO2高炉鋼材“Kobenable Steel”を商品化
【地球環境 その他(地球環境)】 【掲載日】2022.07.13 【情報源】企業/2022.05.17 発表
株式会社神戸製鋼所はこのほど、高炉工程におけるCO2排出量を大幅に削減した低CO2高炉鋼材“Kobenable Steel”を国内で初めて商品化した(同社調べ。2022年5月17日時点)。同商品は、2021年2月16日に公表した「KOBELCOグループの製鉄工程におけるCO2低減ソリューション」に基づくものであり、エンジニアリング事業のミドレックス技術を用いて製造したHBIを加古川製鉄所の高炉に多量に装入することで、高炉からのCO2排出量を大幅に削減できる技術を活用したもの。
同社は、2022年度より二つの低CO2高炉鋼材の販売を開始する。このCO2削減効果については、特定の鋼材に割り当てる「マスバランス方式」を用いている。
【低CO2高炉鋼材“Kobenable Steel”の種類】
商品名 トン当たりのCO2排出量の削減率(従来比)
Kobenable Premier 100%
Kobenable Half 50%
商品の特長
全ての鋼材品種での販売が可能
同社加古川製鉄所ならびに神戸線条工場にて製造する全ての鋼材品種(薄板、厚板、線材・条鋼)での販売が可能。
従来同等の品質を維持
同社が強みとする特殊鋼線材、超ハイテン等の高品質が要求される高炉材を消費者に引き続き安心して使用できる。
なお、商品化にあたって、CO2削減効果については、ISO20915に準拠して計算を行い、その削減効果の算出を行っている。その計算方法ならびにその結果について英国の認証サービス機関である“DNV BUSINESS ASSURANCE SERVICES UK LIMITED”から第三者認証を取得している。低CO2高炉鋼材の販売にあたっては、消費者にDNV社が発行する第三者認証書及び同社が発行する低CO2鋼材証明書を渡す。
【株式会社神戸製鋼所】