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環境ニュース[国内]

中部電力、リチウム循環利用の社会実装を目指し、リチウム回収技術の確立に向けた共同研究講座を設立

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2022.06.27 【情報源】企業/2022.04.21 発表

 国立大学法人弘前大学と中部電力株式会社は、リチウム回収技術の確立に向け、4月1日、弘前大学大学院理工学研究科に共同研究講座「リチウム資源循環工学講座」(Lithium Resource Recycling Engineering Course)を設立するとともに、中部電力の技術開発本部内にサテライト拠点を設置した。
 本講座での共同研究には、トヨタ自動車株式会社も参画する。

 主に蓄電池などに使用されるリチウムは、近年、脱炭素社会の実現に向けた自動車の電動化シフト等により需要が大幅に増加しており、今後もさらなる拡大が見込まれる一方、廃棄されたリチウムイオン電池等による将来的な環境問題への懸念から、使用済み製品からリチウムを効率的に回収し、リサイクルする技術の確立が求められている。

 共同研究では、2020年に弘前大学が考案した、電解質膜を利用した電気透析法によりリチウムを濃縮・回収する技術に、中部電力が有する電気制御の最適化やエネルギー効率化に関する知見と、トヨタ自動車のリチウムイオン電池開発の知見を組み合わせることで、従来の方法を大きく上回る回収速度の向上や省エネルギー化による効率的なリチウム回収技術を確立すべく基礎研究を行っていき、今後、両者で本講座での共同研究を通じて、限りある資源の再利用を促進することで、社会の持続的な発展と脱炭素社会の実現を目指す。

 【講座概要】
 講座名称:リチウム資源循環工学講座(Lithium Resource Recycling Engineering Course)
 研究代表者:弘前大学大学院理工学研究科 教授 佐々木 一哉
 設置期間:2022年4月1日〜2025年3月31日

 主な研究内容:電気透析によるリチウム資源採取・回収における現象の解明
 リチウム資源の採取・回収技術の高度化・高性能化
【中部電力株式会社】

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