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環境ニュース[国内]

東電の3原発の保安検査で品質保証システム上の問題を確認

エネルギー 原子力】 【掲載日】2003.02.25 【情報源】原子力安全・保安院/2003.02.24 発表

 原子力安全・保安院は平成15年2月24日、16の原子力発電所に対する平成14年度第3回保安検査結果を公表した。
 今回の検査では、東京電力の自主点検作業不正記載問題への対応として、同社の福島第1、福島第2、刈羽柏崎−−の3原発について保安規定全項目にわたる検査に加え、品質保証システム全般について特別に検査を行った。
 通常の保安検査が約3週間であるのに対し、今回の東電に対する特別検査は平成14年11月5日から平成14年12月20日までの7週間をかけて実施。東電の3原子力発電所を所管する原子力保安検査官事務所の検査官以外にも、全国の原子力保安検査官事務所から品質保証についての専門知識を持つ原子力保安検査官が派遣され、検査が実施された。
 その結果、保安規定に違反する事項は認められず、運転管理状況についても法令上問題となるような事項は認められなかったが、品質保証システムに関するいくつかの問題事例が確認されたという。
 原子力安全・保安院は、品質保証システム上のこれらの問題事例は詳細な業務手順や報告の基準が明確に定められていないことに起因していると分析、この点を早急に改善する必要があると指摘した。
 なお東電以外の原発に対しては、通常どおり、各発電所ごとに保安規定の関連条文の一部を対象とした保安検査が行われた。保安規定に違反する事項は認められず、運転管理状況について法令上問題となるような事項も認められなかったが、女川原発、美浜原発、島根原発の3発電所で改善が望ましいと認められる軽微な指摘事項があった。【原子力安全・保安院】

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