一般財団法人環境イノベーション情報機構
三菱ケミカル、熱可塑性樹脂を用いた炭素繊維複合材料のパイロット設備を稼働
【エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2022.05.26 【情報源】企業/2022.03.31 発表
三菱ケミカル株式会社は、熱可塑性樹脂を用いた炭素繊維複合材料(CFRTP)のパイロット設備を新設、稼働し、2022年4月よりサンプル出荷を開始した。自動車や航空機などのモビリティ用途では、環境規制等を背景に車体/機体の軽量化要求が高まっており、軽さと強度を兼ね備える炭素繊維複合材料(CFRP)の利用が進むと見込まれている。一方で、CFRPの利用促進のためには、これまで主に利用されている「熱硬化性樹脂」を用いたCFRPに加え、成形時間を短縮できリサイクルも容易な、CFRTPの普及が求められている。
同社はPAN系及びピッチ系炭素繊維、また汎用から高耐熱性や植物由来の熱可塑性樹脂に関する世界トップクラスの技術を有している。これらグループの総合力を生かし、ますます多様化・高度化する顧客の要望に応える新製品の開発を進め、技術革新の著しいモビリティ分野に対して最適なソリューションをタイムリーに提供することで、積極的に事業を展開していく、としている。
【三菱ケミカル株式会社】