「聞きたい！知りたい！外務省」コーナーにＮＧＯ担当大使インタビューを掲載

【環境一般 市民活動】 【掲載日】2003.02.20 【情報源】外務省／2003.02.20 発表

　外務省は平成１５年２月２０日、同省ホームページの「聞きたい！知りたい！外務省」コーナーに一橋大学大学院経済学研究科２年の篠崎公昭さんによるインタビュー記事「ＮＧＯと日本外交〜民間外交の一翼を担う市民団体〜五月女光弘・ＮＧＯ担当特命全権大使に聞く」を掲載した。
　「聞きたい！知りたい！外務省」は若者が同省の職員にインタビューを行い、現在話題となっている外交政策についてまとめた記事を掲載するコーナー。
　今回の記事の内容は、篠崎さんが五月女・ＮＧＯ担当特命全権大使に日本外交の中でのＮＧＯの位置づけや外務省としてのＮＧＯ支援策などについて、インタビューを行ったもの。
　五月女・ＮＧＯ担当大使は「外務省が関係するＮＧＯには、途上国で草の根レベルの支援を行う開発援助型、政策提言型、留学生支援などを行う国際交流推進型の３タイプがあるが、世界的にもこれらのＮＧＯ活動の重要性についての認識が高まっており、またＮＧＯには決定が迅速にできるという優れた部分がある」とＮＧＯの利点を説明。一方で、「日本のＮＧＯの場合は、ＮＧＯへの寄附が一般的ではなく、税制上の優遇措置を与えられている団体も大変限られているため、財政基盤が弱く、専門性を持った人間が集まりにくいという問題がある」と日本のＮＧＯの問題点をあげている。
　このため日本のＮＧＯの支援策としては、国のＮＧＯ支援額を増やすこと、民間からＮＧＯへの寄付が集まりやすい制度をつくること−−に取り組む必要があると指摘。また、「ＮＧＯ活動は単独にできるものではなく、政府、地方自治体、民間企業、メディアなどが一体となって支
援することが必要」と資金面だけでなく、情報面、人材育成面などさまざまなサポートが必要であるとした。
　さらに外務省のＮＧＯ支援の内容として、ＮＧＯの海外留学制度、ＮＧＯの活動に必要な人材研修の実施などが紹介されている。【外務省】