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環境ニュース[国内]

日本郵船、4回目となるバイオ燃料での試験航行に成功、シンガポールで補油しインド洋を往復航行

エネルギー バイオマス】 【掲載日】2022.05.09 【情報源】企業/2022.03.16 発表

 日本郵船株式会社が運航する大型ばら積み船「FRIENDSHIP」は、世界的な鉱業会社であるアングロ・アメリカン社向けの貨物輸送で、バイオ燃料を使用した試験航行を実施した。同社グループによるバイオ燃料での試験航行はこれが4回目であり、アングロ・アメリカン社との協業は2回目となる。

バイオ燃料は、再生可能な生物由来の有機性資源(バイオマス)原料にする燃料で、燃焼する際の二酸化炭素(CO2)排出量は実質ゼロとみなされるため環境負荷の低い次世代燃料として注目されている。

 同船「FRIENDSHIP」は、トタル・エナジーズ社の船舶燃料供給部門であるトタル・エナジーズ マリンフュエルズの協力のもと、2022年1月にシンガポール港の港湾水域でバイオ燃料を補油し、積地の南アフリカ・サルダナ ベイまでの航程及びサルダナ ベイからシンガポール港までの航程で使用した。

 同社グループは外航海運事業における温室効果ガス(GHG)排出量削減の長期目標を「2050年までのネット・ゼロエミッション達成」と掲げており、バイオ燃料を重油に代わる有効な船舶用燃料の一つとして位置づけ、積極的に試験航行を実施している。

 同社グループは、ESGの経営戦略への統合を更に加速させることを掲げた、「NYKグループ ESGストーリー」を2021年2月3日に発表し、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献する活動を進めている。同社グループのESG経営を力強く推し進めるべく、今後もバイオ燃料をはじめとする環境負荷の低い次世代燃料を積極的に導入し、「Sustainable Solution Provider」として新たな価値創造を推進する。

 FRIENDSHIP概要
 全長      : 288メートル
 全幅      : 45.00 メートル
 総トン数    : 89,603 トン
 載貨重量トン数 : 176,952 トン
 建造年     : 2009年
 造船所     : 名村造船所 大阪工場

【日本郵船株式会社】

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