一般財団法人環境イノベーション情報機構
メダカを使った内分泌攪乱化学物質試験法を議論するシンポジウム、第3回目を開催へ
【健康・化学物質 環境ホルモン】 【掲載日】2003.02.10 【情報源】環境省/2003.02.10 発表
環境省は平成15年2月27・28日の両日、愛知県岡崎市の岡崎国立共同研究機構コンファレンスセンターで「第3回内分泌攪乱化学物質に関するメダカ国際シンポジウム」を開催することにした。このシンポジウムは内分泌攪乱化学物質の試験法にメダカを試験魚とした場合の有用性、試験条件、飼育条件について議論を行うことを目的としたもの。
内分泌攪乱化学物質の作用を検出するための試験法は国際的には確立されていないが、現在、経済協力開発機構(OECD)を中心にその開発が進められている。メダカを内泌攪乱化学物質の生態影響に関する試験魚とすることはOECDが推奨しているため、環境省でもメダカを使った試験法開発、有害性評価に取り組んでいる。
今回のシンポジウムでは、魚類を使った内分泌攪乱作用の生態影響に関する試験法開発の現状、既存の試験結果データについて議論を行うとともに、魚類のビテロジェニン(繁殖期の雌成魚にみられる卵黄タンパク前駆体で女性ホルモン様物質に曝露された雄の肝臓にも見られる)の産生試験標準化を目的としたリングテスト(試験法の有用性検証のために、同一条件下で同じ試験を複数の機関により実施するテスト)を進めるための実務者による技術的な協議も行う予定。【環境省】