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環境ニュース[国内]

有明海・八代海の再生基本方針概要案への意見募集結果を公表

水・土壌環境 水質汚濁】 【掲載日】2003.01.31 【情報源】文部科学省/2003.01.31 発表

 有明海と八代海の再生に向けての「基本方針」概要案を策定し、この案について平成15年1月24日まで意見募集を行っていた、環境省、総務省、文部科学省、農林水産省、経済産業省、国土交通省の6省は、寄せられた意見の内容とこれに対する政府としての考え方をまとめ、公表した。
 今回示された「基本方針」は、平成14年11月22日に成立した「有明海及び八代海を再生するための特別措置に関する法律有明海・八代海再生特別措置法)」の規定に基づき策定されたもので、(1)水質環境基準の達成・維持、(2)赤潮貧酸素水塊の発生抑制と多様な生態系の回復、(3)周辺干潟の保全、修復・造成−−などの環境保全面と(4)養殖業、海面漁業、有明海特産種それぞれの生産持続性確保、(5)漁場の収容力を適正に利用した養殖業の生産確保、(6)海面漁業減少の原因究明と生産量回復、(7)有明海特産種等の保存・管理−−などの漁業振興面の2つの面から目標を設定。これらの目標を達成するための施策を具体的に示したもの。
 期間中45件の意見が寄せられ、「諫早干潟の原状回復を基本方針に盛り込むべき」という意見については「整備されつつある農地としての効用を無に帰し、背後低平地の潮受堤防や調整池の機能を失わせることになるため、諫早湾干拓地を干潟に戻すことは考えていない」とする一方、有明海・八代海全体の干潟については「干潟の減少防止、失われた干潟の再生・復元などを目標として強調すべき。また、すべての干潟保護水面とするなどの数値目標が必要」という意見に対し、「現状より干潟が減少しないよう保全目標を設定するとともに、保護水面の指定、鳥獣保護区設定を行い保全に努める」との回答を示している。【環境省、総務省、文部科学省、農林水産省、経済産業省、国土交通省】

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