一般財団法人環境イノベーション情報機構
気候変動による災害激甚化に関する影響評価(中間報告)
【環境一般 調査/研究】 【掲載日】2021.07.05 【情報源】環境省/2021.07.02 発表
環境省は、地球温暖化が進行した世界で同様の気象現象が発生した場合どのような影響がもたらされるか評価する事業を実施している。令和元年東日本台風(台風第19号)を対象とし、地球温暖化が進行した世界で同様の台風が襲来した場合の影響について評価した内容を中間報告としてまとめた。
その結果、地球温暖化が進行した世界では台風がより発達し、令和元年東日本台風通過時には氾濫を防ぐことができた河川での氾濫のリスク、沿岸や河川の河口付近での高潮による浸水リスクが高まることが示された。
令和3年度は、この結果の妥当性の検証や充実を図るとともに、平成30年に近畿地方などに大きな被害をもたらした、平成30年台風第21号も対象とする予定。
この事業は、実際に日本に襲来した特定の台風について、地球温暖化が進行した条件下において、同じ位置で台風が発生し、実際と近い経路を通過した場合の中心気圧や雨量、風速などの変化、それによる洪水や高潮への影響について、スーパーコンピュータを用いたシミュレーションを行っている。
【環境省】