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環境ニュース[海外]

欧州委員会、気候リスクの無保険解消を目指す作業文書を発表

エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2021.06.30 【情報源】EU/2021.06.10 発表

 欧州委員会は、委員会作業文書「気候リスクのプロテクションギャップの解消:政策とデータギャップについて」を発表した。極端気象による経済的損失は増加を続け、EUでは現在年120億ユーロ、世界気温が産業化前より3℃上昇すると年1700億ユーロ以上の損失が生じるという。損失回避のためのリスクマネジメントには、発生前リスクの把握、レジリエンス強化による既存リスクの低減から、災害保険の利用等のリスク移転による資金面の備えまで、一貫した方針が必要である。とくに、損失の回収と被害の回復には保険が有効で、無保険の資産や経済活動の割合(プロテクションギャップ)の低減が重要である。しかし、保険者の関心と能力の不足により民間保険の供給は不十分で、リスクの認知不足から需要と利用も少ない。公民の連携に加え、税制・補助金等のインセンティブが必要である。さらに、気候関連災害による損失や無保険の割合、保険商品の内容に関する加盟各国の比較などを収載した、オープンアクセスのデータベースの整備とデータ分析が必要である。
【欧州委員会】

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