一般財団法人環境イノベーション情報機構
12年度の産廃排出・処理状況 処分場の残存年数3.9年で依然厳しい状況
【ごみ・リサイクル 産業廃棄物】 【掲載日】2003.01.24 【情報源】環境省/2003.01.24 発表
環境省では平成15年1月24日づけで、平成12年度の産業廃棄物の排出・処理状況の調査結果を公表した。12年度の全国の産業廃棄物の総排出量は約4億600万トンで、11年度に比べ、約600万トン(約1.6%)増加した。
業種別排出量では、11年度と同様、電気・ガス・熱供給・水道業(総排出量中22.5%)、農業(同22.4%)、建設業(同19.5%)、パルプ・紙・紙加工品製造業(同6.7%)、鉄鋼業(同6.6%)、化学工業(同4.2%)の上位6業種で総排出量の約8割を占める結果となり、また、廃棄物の種類別排出量も11年度同様、汚泥(46.6%)、動物のふん尿(22.3%)、がれき類(14.5%)と、この上位3品目で総排出量の約8割に達している。
また、排出された産業廃棄物全体の45.4%にあたる約1億8,400万トンが再生利用され、11.1%にあたる約4,500万トンが最終処分されている。これらの数字はいずれも11年度とほぼ同程度。
ただし、最終処分場の残存容量は13年4月1日現在で、約1億7,609万立方メートルで残余年数3.9年分という厳しい状況が続いている。【環境省】