一般財団法人環境イノベーション情報機構
日本人の食品からのダイオキシン類一日摂取量、体重1kgあたり1.63pg−TEQに
【健康・化学物質 ダイオキシン】 【掲載日】2003.01.20 【情報源】厚生労働省/2003.01.16 発表
日本人が平均的な食生活を送った場合の食品からのダイオキシン類の一日摂取量、個別食品中のダイオキシン汚染実態についての平成13年度の調査結果がまとまった。このうち食品からのダイオキシン類の一日摂取量調査では、体重1kgあたりの13年度の一日摂取量が平均1.63pg−TEQと推定。この数値は、「ダイオキシン類対策特別措置法」に定められている耐容一日摂取量(TDI:人が一生涯にわたりその量を取り込んでも健康に対する有害な影響が現れないと判断される、1日あたり、体重1kgあたりの量)4pg−TEQより低かったが、12年度の調査結果1.45pg−TEQと比べやや高くなっている。ただし、厚生労働省は標準偏差が大きいため、統計上年度間で差はないと結論した。
また国内産・輸入食品合計111試料、市販ベビーフード製品51試料を対象に実施した個別食品のダイオキシン汚染実態調査では、生鮮魚類から食品1gあたり平均0.6pg−TEQのダイオキシン類を検出。これは過去2年の調査結果より低い値であるが、調査対象魚種が年度によって異なることから経年変化ととらえることはできないという。一方、植物性食品、嗜好飲料中のダイオキシン類濃度は0.001pg−TEQ未満のものが多く、ベビーフードについても試料の約半数にあたる27品目の食品1gあたりのダイオキシン類含有量が0.001pg−TEQ未満であることが確認された。【厚生労働省】