ＴＢＴＯ含有の印刷用インキの輸入を禁止　化審法施行令改正へ

【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2003.01.09 【情報源】環境省／2003.01.09 発表

　平成１５年１月１０日の閣議で「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律（化審法）施行令」の改正が決定される見込みだ。改正された化審法施行令の公布日は平成１５年１月１５日、施行日は３月１５日の予定。
　今回の改正は「ビス（トリブチルスズ）＝オキシド（ＴＢＴＯ）」を含む「印刷用インキ」を輸入することができない製品として追加指定するもの。平成１４年８月にＴＢＴＯを含む印刷用インキの輸入が判明したことを受けた措置だ。
　化審法では、同法が指定する第一種特定化学物質の製造・輸入、使用を禁止するとともに、これらの化学物質が使用されている製品の輸入も禁止している。ＴＢＴＯは、平成元年に化審法の第一種特定化学物質に指定され、同時にＴＢＴＯを含む船舶用等防汚塗料、防腐剤・かび防止剤、漁網が輸入禁止製品に指定されたが、当時はＴＢＴＯを含む印刷用インキの輸入が把握されておらず、輸入禁止の指定はされていなかった。
　なお、今回の改正案検討の契機となったＴＢＴＯを含有の印刷用インキの輸入業者は、すでに該当製品の販売を中止し、製品の回収や代替品の供給に取り組んでいる。【厚生労働省】