一般財団法人環境イノベーション情報機構
PFOS及びPFOA全国存在状況把握調査の結果をとりまとめ公表
【水・土壌環境 地下水/土壌汚染】 【掲載日】2020.06.12 【情報源】環境省/2020.06.11 発表
環境省は、令和元年度に実施した有機フッ素化合物(PFCs)であるペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)及びペルフルオロオクタン酸(PFOA)の全国存在状況把握調査について、結果を取りまとめ公表した。PFOS及びPFOAは、独特の性質(水や油をはじく、熱に強い、薬品に強い、光を吸収しない等)を持ち、撥水剤、表面処理剤、乳化剤、消火剤、コーティング剤等に用いられてきた化学物質。
調査は、全国の排出源となり得る施設周辺等171地点において実施した。
排出源となり得る施設としては、泡消火剤を保有・使用する施設、有機フッ素化合物の製造・使用の実績がある施設、廃棄物処理施設、下水道処理施設等。
その結果、171地点のうち、13都府県の37地点において、水環境の暫定的な目標値(PFOS及びPFOAの合算値で50ng/リットル)の超過が確認された。
なお、超過した地下水・湧水は、いずれも飲用用途の水ではなかったが、関係地方公共団体に対し、井戸の所有者等への飲用に関する注意喚起を依頼した。
【環境省】