一般財団法人環境イノベーション情報機構
外務省、ブータンにおける廃棄物管理分野の支援(無償資金協力)を発表
【ごみ・リサイクル ごみ処理】 【掲載日】2020.03.12 【情報源】外務省/2020.03.09 発表
外務省は、ブータンと無償資金協力「廃棄物管理改善計画」に関する交換公文の署名及び書簡の交換が行われたと発表した。ブータンでは、都市化に伴う人口増加や所得水準上昇に伴う生活様式の変化により、廃棄物発生量が増加し、廃棄物処理サービスの充実が急務となっているが、現状では、各市所有のごみ収集車等廃棄物管理機材は多くが他国から贈与された中古機材であり、老朽化による故障と機材不足が常態化している。
このため、定期的及び計画的なごみ収集がなされない、処分場が適切に管理されないといったサービス低下を引き起こしており、住民の不法投棄の増加や不適正な廃棄物処分が生じ、生活環境の悪化に繋がっている。
今回の計画では、ブータンにおいて中核都市に位置づけられ都市化が進むティンプー、プンツォリン、ゲレフ及びサムドゥプ・ジョンカルの4都市に対して、廃棄物収集・運搬及び最終処分場運営に係る機材(コンテナ、ブルドーザー等)を整備することにより、廃棄物管理能力の向上を図り、対象地域の生活環境改善を通じたブータンの都市環境悪化に対する脆弱性の軽減に寄与するもの。
この協力により、対象4都市において、一日当たりの廃棄物収集量が2019年時点から2024年時点にかけて増加する(ティンプー市:52.4トン→68.6トン、プンツォリン市:15.3トン→17.3トン、ゲレフ市:5.4トン→5.8トン、サムドゥプ・ジョンカル市:5.1トン→5.8トン)ことが期待されることに加え、廃棄物の減少等を通じた上記4都市の生活環境が改善すると共に、同4都市の廃棄物管理能力が向上することが期待される。
【外務省】