一般財団法人環境イノベーション情報機構
気象庁、今年の南極オゾンホールの最大面積が1990年以降最小を記録
【地球環境 オゾン層】 【掲載日】2019.12.16 【情報源】気象庁/2019.11.20 発表
気象庁は、今年の南極オゾンホールは、大規模なオゾンホールが継続してみられるようになった1990年以降で最大面積が最も小さく、消滅が最も早くなったと発表した。南極域上空の気温が高く推移したことなど、気象状況が主な要因とみられる。
気象庁が米国航空宇宙局(NASA)の衛星観測データを基に解析した結果、2019年の南極オゾンホールは、9月7日に面積が最大(1,100万km2:南極大陸の約0.8倍)となった後、 11月10日に消滅した。
今年の南極オゾンホールは、オゾン層破壊物質の濃度が依然として高い状態のため、 ここ数年と同程度の面積になると思われたが、南極域上空の冬の気温が高い特異な状態となり、 オゾンホールの発達が抑えられた。
世界気象機関(WMO)と国連環境計画(UNEP)の報告では、南極上空のオゾン層が1980年頃の水準に回復するのは、 今世紀半ば以降と予測されている。
詳細はプレスリリース参照。
【気象庁】