一般財団法人環境イノベーション情報機構
全国一級河川の平成13年度ダイオキシン類調査結果を公表
【健康・化学物質 ダイオキシン】 【掲載日】2002.12.06 【情報源】国土交通省/2002.12.06 発表
国土交通省は全国一級河川の同省直轄管理区間などでの平成13年度ダイオキシン類調査結果をまとめ、公表した。13年度は13年9月〜12月に全国の5湖沼と一級河川109水系の同省直轄管理区間で水質・底質のダイオキシン類濃度の実態調査を実施するとともに、平成14年1月〜2月に過去の調査で高濃度のダイオキシン類が検出された地点付近の詳細調査を実施した。
なお実態調査では水質235地点、底質237地点を調査。その結果、水質の環境基準の値1pg−TEQ/lを超えた地点が2河川2地点あったが、水質の調査地点すべてのダイオキシン類濃度平均値は12年度調査の0.19pg−TEQ/lと同レベルの0.17pg−TEQ/lであった。
一方、底質のダイオキシン類濃度平均値も平成12年度調査の結果3.4pg−TEQ/g−dryと同レベルの3.1pg−TEQ/g−dryとなっていた。実態調査では環境基準の値150pg−TEQ/gを超えた地点はなかったが、詳細調査の対象となった綾瀬川八条大橋左岸で53cm以下の下層に300pg−TEQ/gを超える高い濃度のダイオキシン汚染が見つかった。
なお国土交通省では平成14年度はこれまでの結果をもとに、河川でのダイオキシン類常時監視に関するマニュアルをとりまとめる予定であるとともに、14年7月に水底底質のダイオキシン類環境基準が設定されたことを受け、底質でのダイオキシン類汚染範囲確定方法や汚染除去対策に関するマニュアルとして取りまとめる予定。またマニュアル作成のための基礎資料とすることを目的に大阪府の神崎川と埼玉県の綾瀬川で調査を行なうとしている。【国土交通省】