一般財団法人環境イノベーション情報機構
千葉県、印旛沼周辺のカミツキガメ 2018年度捕獲数、過去最多
【自然環境 その他(自然環境)】 【掲載日】2019.07.22 【情報源】地方自治体/2019.05.09 発表
千葉県は、県北部の印旛沼とその流域(印西市、佐倉市など)で特定外来生物のカミツキガメを2018年度に2259匹捕獲した。捕獲数は前年度比で830匹増え、過去最多となった。活動が活発な6〜7月に集中的にわなを設置したことが捕獲数増加につながった。カミツキガメは、北米から中南米が原産。在来生物を捕食するため生態系への影響が懸念されている。また、人が噛まれると大けがをするおそれもある。外来生物法では、特定外来生物の飼育・保管・運搬などが原則禁止されている。
県の推計(15年度)では、印旛沼周辺には約1万6000匹が生息しているとみられている。
県は、17〜19年度までの各年度に2500匹駆除する目標を掲げ、捕獲を実施している。20年度以降も駆除は続ける方針で、森田健作知事は「豊かな自然環境と県民の安全を守るため、捕獲を進めていく」と話している。