一般財団法人環境イノベーション情報機構
福岡市、ヤンゴン市の埋め立て場整備 福岡方式でメタンガス抑制
【地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2019.04.10 【情報源】地方自治体/2019.02.21 発表
福岡市は、姉妹都市であるミャンマー・ヤンゴン市のごみ埋め立て場を、メタンガスの発生を抑える「福岡方式」と呼ばれる技術を使って整備する。開発途上国の居住環境の改善を進める国連ハビタット福岡本部と共同で取り組み、政府開発援助(ODA)を活用して整備する。福岡方式は、埋め立て場の底に集排水管を通して外気を取り込むことで、土壌の微生物を活性化させ、廃棄物の分解を促進させるもの。排水の浄化やメタンガスの発生抑制といったメリットがある。福岡市と福岡大が1970年代に実用化し、国内外の多くのごみ埋め立て場で採用されているという。
整備するのは、ヤンゴン市で最大のテインビン埋め立て場。既存の埋め立て場の改善を含め、計約60ヘクタール分を整備する。総事業費は約6億円。ミャンマーで福岡方式の埋め立て場が整備されるのは初めて。4月に着工し、2年後の完成を目指す。
都市化が進むヤンゴン市では、ごみの発生量が増え続けており、悪臭や環境汚染、ごみから発生したメタンガスによる発火が問題になっている。