一般財団法人環境イノベーション情報機構
新潟市、下水熱を利用して車道融雪 民間企業と連携し実証実験
【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2019.02.13 【情報源】地方自治体/2018.12.03 発表
新潟市は、下水の熱を利用して道路の雪を溶かす実証実験を市内で実施している。下水熱で温めた循環液を道路下に埋設した配管に流し、雪を溶かす。実証は、国土交通省「下水道革新的技術実証事業」(B-DASHプロジェクト)の一環で、地元の土木会社・興和と積水化学工業が連携して取り組んでいる。
下水の温度は年間を通して安定しており、冬場でも10℃前後と地上の気温より高い。その下水の熱で循環液を暖める。
新潟小学校や新潟中央警察署がある同市中央区寄居町の交差点、約200m2に装置を設置。地中の下水管内部に入れた管に不凍液を流して採熱し、舗装道路下の放熱パネルまで循環させて融雪を行う。これにより舗装表面の温度は2〜3℃程度になるという。
実証は3月29日まで行い、雪や路面の状況、コストなどのデータをとる。市によると、下水熱のみを活用する車道融雪は、全国初の取り組みという。