一般財団法人環境イノベーション情報機構
関西電力(株)美浜発電所3号機、漏水発見で原子炉停止
【エネルギー 原子力】 【掲載日】2002.11.18 【情報源】原子力安全・保安院/2002.11.15 発表
定格出力で運転されていた関西電力(株)美浜発電所3号機で、巡回点検中の平成14年11月12日1時40分、原子炉の冷却に必要な1次冷却水を循環させるポンプの軸シール部に封水(潤滑用の水)を供給するためのラインのうち、ベント弁(配管内の水張り時に空気を抜くための弁)溶接部付近から漏水がおこっていることが発見された。漏えい量は1次冷却材ポンプの運転に影響を及ぼすものではなく、封水注入量も安定していたことから、関電ではひとまず漏えい部分をポリシートでおおい、漏えい水を回収する措置を講じるとともに、漏えいを止める作業を行った。しかし14日23時55分頃に封封水注入量に変化が見られたことから、15日0時55分に原子炉を停止し、補修を行うことを決定。同日1時10分から負荷降下を開始し、原子力安全・保安院に原子炉停止を報告した。
なお、この件での外部への放射能の影響はなく、国際原子力事象評価尺度(INES)による暫定評価も0−(安全に影響を与えない事象)であるという。 【原子力安全・保安院】