一般財団法人環境イノベーション情報機構
給水装置の鉛浸出性能基準改正案についての意見募集結果を公表
【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2002.11.13 【情報源】厚生労働省/2002.11.13 発表
厚生労働省は平成14年4月19日まで実施していた「給水装置の構造及び材質の基準に関する省令」の改正案への意見募集結果をまとめ、14年11月13日に同省ホームページに掲載した。この改正案は、「水道水質基準」の鉛の水道水質基準値が現行基準値の0.05mg/Lから0.01mg/L以下に改正され、平成15年4月に施行されたことを受け、給水装置・水道施設の資機材の鉛の浸出性能基準を改めるもの。
水道供給に使用される鉛管は、日本では明治時代の水道制度の開始と同時に広く使用されてきたが、近年、漏水や人体に有害な鉛の水道水中への溶出が指摘されるようになり、各自治体でも鉛管からポリエチレン管やステンレス管への転換が緊急の課題になっている。
公表内容によると、意見募集期間中に延べ17件の意見が寄せられた。
なお、厚生労働省では「新基準値の設定根拠を示すべき」などの主要な意見について同省としての考え方を回答として提示。新基準の設定のしかたについては「アメリカNSF規格の考え方に準拠し、安全性を考慮して、滞留状態での補正値が水道水質基準値の10%を超えないことした」と説明している。新基準は平成15年4月1日に施行される見込みだ。【厚生労働省】