一般財団法人環境イノベーション情報機構
400名の専門家の参加による「内分泌活性物質国際シンポジウム」が横浜で開催へ
【健康・化学物質 環境ホルモン】 【掲載日】2002.11.12 【情報源】経済産業省/2002.11.11 発表
内分泌かく乱物質のリスクの正確な理解をめざし、2000年4月から約4年をかけて「内分泌活性物質の環境に対する影響:その科学の現状と将来の課題」と題されたプロジェクトを進めている2つの国際機関、SCOPE(国際学術連合評議会環境問題科学委員会)とIUPAC(国際純正応用化学連合)は2002年11月17日から21日にかけて、横浜市のパシフィコ横浜で「内分泌活性物質国際シンポジウム」を開催する。このシンポジウムには世界各国から内分泌かく乱物質に関する第一線の研究者・専門家約400名と日、米、欧、OECDなどの政策担当者が参加し、(1)核内レセプター作用の分子的機構:内分泌活性物質の作用理解の基礎、(2)内分泌活性物質の環境中の挙動と代謝、(3)内分泌活性物質の実験動物・ヒトに対する作用、ヒトのリスク評価、(4)野生生物種への内分泌
活性物質の影響−−の4領域に関しての口頭発表とポスターセッション、ワークショップなどが行われる。
なおシンポジウムで討論された内容は、各研究者からのレポートを集大成した最終報告書に組み込まれ、2003年末に出版される。この最終報告書には(1)最新の科学的知見の批判的評価に基づく55テーマの報告、(2)今後の研究の方向性と優先順位についての提案、(3)内分泌かく乱物質に関する世界的なリスク管理のための示唆−−が盛り込まれる予定だ。
シンポジウムへの参加登録は2002年11月15日まで(財)化学物質評価研究機構内のSCOPE/IUPAC内分泌活性物質国際シンポジウム事務局で受け付けている。【経済産業省】