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環境ニュース[国内]

ブリヂストン、米国子会社が新たな天然ゴム資源の商用化へイタリア企業と提携

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2018.02.19 【情報源】企業/2018.02.13 発表

 ブリヂストン アメリカス・インク(BSA)は、イタリア企業のVersalis(ベルサリス)と戦略的な提携を2017年12月に始めた。同社はブリヂストンの米国子会社だ。新たな天然ゴム資源となる低木「グアユール」の商用化に向けて、両社がそれぞれ保有するノウハウを結び付けて研究を推進する。生産性がより高いグアユール品種の開発を目指す。

 グアユールは米国南西部からメキシコ北部の乾燥地帯が原産の低木で、組織の中にゴムの成分を含む。タイヤの主要原材料で大きな割合を占める天然ゴムの約9割は、東南アジアの「パラゴムノキ」から採取される。ブリヂストンは生産地域の集中緩和と供給の安定化を目的に、グアユールを新しい天然ゴム資源にする開発を進めている。

 グアユールに含まれるゴムはパラゴムノキ由来の天然ゴムに似た成分があり、パラゴムノキと違って乾燥地域で栽培できる特性がある。BSAは提携を通してグアユールの農業・加工プロセスの技術と、ベルサリスが持つ商用化へのプロセス構築や市場開拓の知識を融合させる。ベルサリスは持続可能な環境に関する技術開発を行っている。

 提携によって最新の遺伝子技術で生産性の高い品種を開発するとともに、米国アリゾナ州メサ市にブリヂストングループが保有するグアユール研究施設で加工技術を最適化し、グアユール由来の天然ゴムの品質改善・収穫量増加につなげる。ブリヂストンは、グアユール由来の天然ゴムを使用した最初のタイヤを2015年に完成させている。
 
【株式会社ブリヂストン】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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