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環境ニュース[国内]

帝人、耐ガソリン性・成形性のバイオプラスチックフィルムを開発、ホンダが採用

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2018.02.19 【情報源】企業/2018.02.14 発表

 帝人は、耐ガソリン性と成形性を併せ持つバイオプラスチック「PLANEXT(プラネクスト)」製フィルムを開発した。自動車のスマートエントリーシステム用ドアハンドル向けとなり、ホンダグループで自動車用部品を手掛けるホンダロックが採用した。特殊金属蒸着技術を加えることで、金属メッキの代替フィルムの生産が可能になる。

 スマートエントリーシステムはドアハンドルに触れるだけで施錠・解錠できる仕組みだ。誤作動防止でドアハンドル部分を非導電性にする必要があり、クロムメッキを表面に使ったドアハンドルは実現できなかった。金属蒸着したプラスチックフィルムは非導電性だが、耐ガソリン性と成形性が求められることから使用されなかった。

 帝人はPLANEXTを改良し、耐ガソリン性と成形性を両立させたバイオプラスチック「PLANEXT SN4600」を量産化している。今回これに特殊な成膜技術を適用し、ドアハンドルを含む自動車外装用途に使用可能なフィルムを開発した。PLANEXTはトウモロコシの実などから抽出したデンプンから得られる化合物のイソソルビドを原料にする。

 PLANEXTは環境配慮素材なうえ耐薬品性、透明性、高い表面硬度の特性を持つ。PLANEXT SN4600のフィルムはさらに耐ガソリン性を付加し、セルフ式ガソリンスタンドなど手にガソリンが付きやすい状況で使えるようにした。耐熱性と成膜条件の最適化ですることで、成形性を高めている。帝人はドアハンドル以外の自動車部品への用途展開も進める。【帝人株式会社】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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