一般財団法人環境イノベーション情報機構
岩手県、高森高原風力発電所が運開 再生可能エネルギー導入拡大
【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2018.02.23 【情報源】地方自治体/2018.01.01 発表
岩手県企業局が、同県一戸町に建設していた高森高原風力発電所が完成し、営業運転を始めた。県企業局の発電所としては19カ所目で、風力発電所は2カ所目。大型の風車11基を設置し、最大出力は計2万5300kW。公営の風力発電所としては国内最大規模となる。総事業費は約127億円。発電所の運転監視は、盛岡市の県企業局施設総合管理所から行う。風力発電所には蓄電池を併設した。建設にあたっては、自然環境保全や景観への配慮、環境学習の場の提供などに配慮した。
年間発電電力量は約5300万kWhで、一戸町と隣接する二戸市の合計世帯数にあたる約1万6000世帯分の年間使用電力量に相当する。発電した電力は、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度に基づき、全量を東北電力に売電する。
県は、2020年度までに再エネによる電力自給率を35%にする目標を掲げている。同発電所の稼働は、電力自給率の向上につながるとみている。
同発電所の見学については、県企業局施設総合管理所(電話:019-661-4290)まで。