一般財団法人環境イノベーション情報機構
六ケ所村の使用済燃料受入れ・貯蔵施設の貯蔵プール 再調査で漏水箇所4か所を確認
【エネルギー 原子力】 【掲載日】2002.10.25 【情報源】原子力安全・保安院/2002.10.24 発表
平成14年10月24日、日本原燃(株)は原子力安全・保安院に対し、青森県六ケ所村に建設中の使用済燃料受入れ・貯蔵施設内の加圧水型軽水炉(PWR)燃料貯蔵プールで燃料貯蔵プール水が漏えいした件で、10月21日まで実施した漏えい箇所特定のための再調査で、プール底部溶接線で1か所の貫通漏えい箇所とその周辺に3か所の貫通箇所を確認した、と報告した。3か所の貫通箇所はプール北壁部西側のステンレス製内張り部分を0.2ミリ表面研削した結果、確認された。
六ヶ所村の使用済燃料受入れ・貯蔵施設内のPWR燃料用貯蔵プールでは、平成13年7月以降、5か月以上にわたって1秒間に2滴程度の水が確認されていたため、日本原燃は平成14年1月から漏水の可能性があるとして調査を開始。2月1日に「漏水があると判断した」との報告を原子力安全・保安院に行ない、いったんはプール北壁部西側のステンレス製内張り部分1か所からの漏えいが確認されたとしていたが、漏えい箇所として特定した部分を切り出し、詳細調査したところ、漏えいの原因となるような貫通した欠陥は確認できなかったとの報告9月22日に行っていた。
なおこの報告を受けた原子力安全・保安院は、日本原燃に対し、漏えい箇所が発生した原因究明を適切に行うよう指導を行った。【原子力安全・保安院】