「山地生態系」に関する生物多様性条約主題別報告書原案を作成、意見募集実施へ

【自然環境 生物多様性】 【掲載日】2002.10.22 【情報源】環境省／2002.10.22 発表

　政府の生物多様性国家戦略関係省庁連絡会議は、「山地生態系」に関する生物多様性条約主題別報告書原案を作成し、２００２年１１月１５日までこの案について意見募集を行うことにした。
　２００２年４月にオランダ・ハーグで開催された「生物多様性条約第６回締約国会議」の決議で、今後、締約国会議での主要議題について各締約国が条約の実施状況を所定の様式に従って取りまとめ、条約事務局に主題別報告書として提出することが決まった。
　２００４年にマレーシアのクアラルンプールで開催予定の第７回締約国会議では（１）山地生態系、（２）保護地域、（３）技術協力・技術移転−−の３つが主要議題と設定されており、各締約国はこの３テーマについて主題別報告書を作成することになっている。このうちの山地生態系については、他の２議題に先行して、２００３年３月開催予定の第８回生物多様性条約科学・技術補助機関会合で議論される予定であり、原案の取りまとめが急がれていた。
　今回まとまった原案は、第６回締約国会議で所定の様式として決まった山岳生態系に関わる条約実施状況に関する１９の設問に回答する形で作成されており、関連政策の優先度、生物多様性の劣化・損失、脆弱さの評価の実施状況と対応策、エコシステムアプローチの適用状況、他の締約国との協力、 条約を実施するに際しての山地生態系への配慮、自然遺産の保全、山地の保護地域の設定状況−−などの内容が盛り込まれている。【環境省】