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環境ニュース[国内]

宮城県富谷市、水素供給網構築へ実証開始 日立、丸紅、みやぎ生協と

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2017.10.17 【情報源】地方自治体/2017.08.04 発表

 富谷市と日立製作所、丸紅、みやぎ生活協同組合(仙台市)は、太陽光発電の電力を利用して水素を製造し、市内の家庭などに送る供給網構築に向けた実証事業を始めた。実証の成果を2019年度中にまとめる。
 みやぎ生協の物流センター(富谷市)にある太陽光発電設備でつくった電力で水を電気分解し、水素を製造。水素は水素吸蔵合金カセットに貯蔵し、同生協の物流ネットワークを活用して、配送トラックで配達品とともに輸送する。市内の組合員の家庭や店舗、児童クラブに設置された燃料電池の燃料として利用する。
 日立は、システム全体の設計と運用管理を担当し、水電解装置や燃料電池などの主要機器を調達する。丸紅は、事業化にあたっての経済性などの課題を抽出。みやぎ生協は実証運転を行い、富谷市は普及促進の啓発活動を行う。
 同事業は環境省の2017年度「地域連携・低炭素水素技術実証事業」に採択された。太陽光発電の電力で製造した低炭素の水素を、既存の物流ネットワークを活用し低コストで輸送できるのが特徴。将来的には、こうした仕組みを全国に展開していく方針だ。
  
提供:月刊ビジネスアイ エネコ(日本工業新聞社)

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