一般財団法人環境イノベーション情報機構
林野庁、「平成28年木質バイオマスエネルギー利用動向調査」の結果(速報)を公表
【エネルギー バイオマス】 【掲載日】2017.09.08 【情報源】林野庁/2017.09.06 発表
林野庁は、木質バイオマスのエネルギー利用動向を把握するため、木質バイオマスをエネルギー利用している発電機及びボイラーを有する事業所を対象として、事業所の概要、利用した設備の動向、公的補助の活用状況、利用した木質バイオマス量について調査を行い、その動向等について公表している。平成28年の調査では、調査対象として全国1,413事業所のうち、1,343事業所から回答があった(回答率95%)。
【木質バイオマス】バイオマス(動植物に由来する有機物)のうち木質であるものを言い、具体的には、木材チップ、木質ペレット、薪、木粉(おが粉)等を指す。
平成28年にエネルギーとして利用された木材チップの量は、全体で773.4万トンとなり、前年から83.1万トンの増加(前年比12.0%増)となった。
このうち、「間伐材・林地残材等」に由来する木材チップは、191.7万トン(丸太換算量:421.9万立方メートル)(前年から75.0万トン(同:165.0万立方メートル)の増加)、「製材等残材」に由来する木材チップは、164.9万トン(前年から22.1万トンの増加(前年比15.5%増))、「建設資材廃棄物」に由来する木材チップは、398.0万トン(前年から21.7万トンの減少(前年比5.2%減))となった。
「間伐材・林地残材等」に由来する木材チップの利用量を都道府県別に見ると、鹿児島県、北海道、大分県、岩手県、秋田県などでは、木質バイオマス発電施設の稼働開始により、大幅な増加となった。
【林野庁】