一般財団法人環境イノベーション情報機構
環境省、平成28年度オゾン層等の監視結果に関する年次報告書を公表
【大気環境 その他(大気環境)】 【掲載日】2017.08.31 【情報源】環境省/2017.08.31 発表
環境省は、平成28年度におけるオゾン層の状況、オゾン層破壊物質等の大気中濃度等に関する監視結果の年次報告書をとりまとめ、公表した。オゾン層の状況として、地球規模のオゾン全量は、1980年代から1990年代前半にかけて大きく減少した。その後減少傾向が緩和し、1990年代後半からはわずかな増加傾向がみられるものの、1970年代と比べて現在も少ない状態が続いている。
オゾン層破壊物質等の大気中濃度は、北半球中緯度域(北海道の観測地点)では、CFC(クロロフルオロカーボン)の大気中濃度は減少し始めているが、一方で、HFC(ハイドロフルオロカーボン)は近年急速に増加している。HCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン)も近年増加し続けているが、一部の冷媒種は近年その増加はゆるやかになっている。
環境省は今後、フロン類の回収および破壊の徹底に加え、新たに、フロン類およびフロン類使用製品の製造段階、業務用冷凍空調機器の使用段階におけるさらなる対策の推進を図っていく。
【環境省】