一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

清水建設、四国支店ビルのエネルギー消費削減、「ZEB Ready」相当に

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2017.08.30 【情報源】企業/2017.08.30 発表

 清水建設が設計・施工して高松市に建設し、2016年3月に完成した自社の四国支店ビルが、経済産業省が定める省エネビル基準「ZEB Ready(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル・レディー)」に相当する年間一次エネルギー消費量削減率を達成した。同年4月〜2017年3月の1年間の運用で、計画時の目標を上回る省エネ性能を実現した。

 ZEBは、省エネ技術・設備で年間の一次エネルギー消費量の収支をゼロにするビルを指す。ZEB Readyは再生可能エネルギーを除き、一次エネルギー消費量の水準を基準一次エネルギー消費量から50%以上削減した建物を意味する。四国支店ビルは4階建てで2488m2の延べ床面積があり、中小規模オフィスのZEBモデルビルとして計画した。

 四国支店ビルには独自開発の新放射空調システムをはじめ、自然採光、自然通風、地中熱の熱源利用、照明の自動調光、太陽光発電などを導入した。新放射空調システムは、天井内部に設置した冷却装置で生成する冷気の対流を利用する。天井面からの放射効果と、天井パネルの小さな穴から染み出す冷気で空調し、省エネ性能に優れる。

 1年間の用途別消費エネルギー削減率は、空調・換気が47%、照明が80%、給湯・昇降機が45%だった。これらに太陽光発電での創エネによる10.2%の削減量を加え、全体で68.7%の削減率となった。運用2年目に当たる2017年4〜7月のエネルギー消費量は、前年より低水準で推移していて、前年の経験に基づく改善で70%を超える削減率を目指す。

【清水建設株式会社】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース