一般財団法人環境イノベーション情報機構
愛知県豊橋市、バイオマス利活用センター 10月運用開始へ向け試運転
【エネルギー バイオマス】 【掲載日】2017.07.14 【情報源】地方自治体/2017.06.19 発表
豊橋市は、生ごみや下水汚泥などからバイオガス(消化ガス)をつくって発電する「市バイオマス利活用推進センター」を同市の中島処理場に整備し、試運転を始めた。今年10月から運用を始め、ごみ処理費の大幅削減を見込む。生ごみや下水汚泥、し尿・浄化槽汚泥をメタン発酵させて取り出したバイオガスで発電する。年間発電電力量は、一般家庭約1890世帯の年間消費電力量に相当する約680万kWhを見込む。発酵後に残った汚泥は、炭化燃料として再利用し、バイオマス資源の100%エネルギー化を実現する。年間約1万4000トンの二酸化炭素(CO2)削減効果を見込む。
同センターは民間資金を活用した社会資本整備(PFI)の手法を採用。JFEエンジニアリングや鹿島建設など4社による共同出資で設立した特別目的会社「豊橋バイオウィル」が建設し、20年間にわたり運営・維持管理する。
施設整備費や20年間の維持管理・運営費を含めた事業費は約148億円。市資源化センターで処理している生ごみやし尿・浄化槽汚泥を中島処理場に集約し、処理できるようになるため、市全体で20年間に約120億円の処理コスト削減を見込んでいる。