一般財団法人環境イノベーション情報機構
愛知県豊田市、VPP構築に向け実証実験 再エネの地産地消めざす
【エネルギー 燃料電池】 【掲載日】2017.07.13 【情報源】企業/2017.06.01 発表
中部電力とトヨタ自動車、トヨタタービンアンドシステム、デンソーの4社は豊田市と共同で、再生可能エネルギー発電設備や蓄電池を制御し、1つの発電所のように機能させる「バーチャルパワープラント」(仮想発電所、VPP)の構築に向けた実証実験を同市で2018年度から開始する。市内での太陽光、風力、バイオマス発電による電力供給に加え、電力需要を調整するエネルギー管理を行い、再エネの地産地消の実現性を検証する。実証実験は19年度末まで。
家庭や企業が保有するプラグインハイブリッド車(PHV)のバッテリーや蓄電池、ヒートポンプ給湯機などをICT(情報通信技術)によって連携させ、再エネの発電に合わせてPHVの充電時間や蓄電池の充放電を制御。電力需要が増大してきたときは、蓄電池から放電するなどして、電力系統からの電力使用量を削減する。
また、VPPによってつくり出された電力を一般送配電事業者に提供することで、電力系統の安定化に貢献する新事業の可能性についても検討する。
豊田市は、二酸化炭素(CO2)排出量を2030年までに1990年比30%削減するアクションプランを進めている。