一般財団法人環境イノベーション情報機構
東京都、燃料電池バスを都心で運行 市販車の営業運行は国内初
【エネルギー 燃料電池】 【掲載日】2017.04.14 【情報源】地方自治体/2017.02.24 発表
東京都交通局はトヨタ自動車が開発、市販する燃料電池(FC)バス2台を都営バスに導入し、市販車では国内初となる路線バスの営業運行を開始した。都は2020年東京五輪・パラリンピックに向け、東京を中心に100台以上のFCバスを運行させる。トヨタが開発した「トヨタFCバス」は、燃料の水素を車体上部に搭載した高圧水素タンクから燃料電池に供給し、空気中の酸素と化学反応させて作った電気でモーターを駆動させ走行する。トヨタの燃料電池車「ミライ」向けに開発した「トヨタフューエルセルシステム」を採用。ガソリンエンジンやディーゼルエンジンを搭載したバスに比べてエネルギー効率が高いことに加え、走行時に二酸化炭素(CO2)を排出しないのが特徴だ。
FCバスの乗員定数は77人。最高出力7.2kWの外部電源供給システムも利用できる。235kWhの電力供給能力を備えており、災害などによる停電時に避難所などの電源としても活用できる。