一般財団法人環境イノベーション情報機構
鹿児島県志布志市、使用済み紙おむつ再資源化 ユニ・チャームと実証事業
【ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2017.02.09 【情報源】地方自治体/2016.12.07 発表
志布志市とユニ・チャーム(東京)は、使用済み紙おむつを再資源化する技術の実証事業を始めた。使用済み紙おむつの最適な収集方法とその再資源化技術の構築を目指す。ユニ・チャームが開発した使用済み紙おむつの再資源化技術を「そおリサイクルセンター」(大崎町)に供与。市はユニ・チャーム、そおリサイクルセンターと協定を締結した。
ユニ・チャームによると、国内の紙おむつの生産量は2015年に大人用と子供用を合わせて218億枚、81万トンに上るが、滅菌処理が難しいことから、その大半が焼却処理されている。
焼却施設を持たない志布志市では、埋め立てごみの約2割を占める紙おむつの再資源化が課題となっていた。
ユニ・チャームが開発した技術は、使用済み紙おむつから回収した低質パルプに独自のオゾン処理を加えるなどすると、上質パルプに再資源化できるというもの。
市は「最終処分場の延命化を図るだけでなく、同様の課題を有する国内外の地域で普及可能な紙おむつのリサイクルシステムの確立を目指す」としている。