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環境ニュース[国内]

ローム、リチウムイオン電池1セルで駆動する省エネ型サーマルプリントヘッド開発

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2017.02.03 【情報源】企業/2017.01.30 発表

 ロームは、リチウムイオン電池1セル電源で駆動する省エネ型のサーマルプリントヘッド製品「KR2002-D06N10Aシリーズ」を開発した。決済端末をはじめとするレシートのプリンター向けで、設計の最適化や新しい構造によって、これまで一般的だった2セルの電源と同等の印字品質を実現した。中国の生産拠点で月産2万個の体制で量産を始めた。

 サーマルプリントヘッドは、発熱と放熱を繰り返して感熱紙などに印字する電子装置を指し、レシートプリンターに使われる。このシリーズは、サーマルプリントヘッドで必要になる蓄熱層について、設計の最適化と特殊な低抵抗発熱体の採用で蓄熱性を高めるとともに、セラミック基板とプリント基板を組み合わせた新構造を開発した。

 これによって自社の2セル電源駆動品と比べてエネルギー効率を約20%向上させた。ヘッド部も新構造で自社の従来品と比べ約20%小型化した。こうした構造と素材の見直しで、1セル電源の駆動でも従来の速度でこれまでと同等の印字を実現し、レシートプリンターの省エネを図る。同時に、バッテリー数の削減で小型化ニーズに応える。

 消費電力を約50%削減しながら印字効率は約20%向上し、1秒あたり約100mmの印字速度に対応する。サーマルプリントヘッドのプリンターは音が小さくインクや大きなトナーカートリッジが不要で、レシートやバーコードラベル用途に利用される。レシート用は持ち運びできる端末が成長傾向にあり、省エネと小型・軽量化が求められる。【ローム株式会社】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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