一般財団法人環境イノベーション情報機構
千葉県木更津市、学校給食で食材の循環めざす 小中学校で食べ残しを肥料に
【ごみ・リサイクル ごみ処理】 【掲載日】2017.01.13 【情報源】地方自治体/2016.11.22 発表
木更津市は、市内の小中学校の給食から出る調理くずや食べ残しを肥料にするモデル事業を行っている。つくった肥料は地元の農家に提供し、その肥料で育てた野菜を購入、給食の食材に使用して学校給食における食材の循環を目指す。市によると、市内で1年間に出る可燃ごみ約4万5100トンのうち、約170トンが学校給食の調理くずや食べ残し。これはランドセ約13万800個の重さと同じ。
同市の農村部である鎌足地区の鎌足小学校と鎌足中学校をモデル校に指定。両校の給食を作る鎌足小にコンポスト(生ごみ処理機)を設置し、給食がある日は毎日、調理くずや食べ残しを投入する。バクテリアなどの菌により発酵が進み、液体の肥料ができる。
同事業は環境省の2016年度「学校給食に伴い発生する廃棄物の3R促進モデル事業」として実施。食育のための教材費や地元野菜を使用のための食材補填費、コンポストの費用など全額を国が負担する。
鎌足地区では、15年度から給食に地元野菜を導入し、16年度からコンポストを導入した。17年からは同市の中郷地区にも拡大していく計画。