一般財団法人環境イノベーション情報機構
福島第一原発3号機で制御棒駆動水圧系配管282本中、242本にひびを確認
【エネルギー 原子力】 【掲載日】2002.09.25 【情報源】原子力安全・保安院/2002.09.25 発表
東京電力(株)は、福島第一原子力発電所3号機(沸騰水型、定格出力78万4千キロワット)でみつかった制御棒駆動水圧系配管のひびの調査状況について平成14年9月25日付けで原子力安全・保安院に中間報告を行った。試験体表面に開口しているキズに浸透液を浸透させ、ひびの状況を探る浸透探傷検査の結果では、制御棒駆動水圧系配管282本中、242本にひびが見つかり、うち3本に貫通したひびがあることがわかった。
東電では配管に付着した塩分により、粒内型応力腐食割れ(結晶粒の内部を横切るような形で発生・伝搬する応力腐食割れの一種)が発生したとみている。
なお原子力安全・保安院は、東電に引き続き調査状況の報告を求めるとともに、同電力が今後まとめる原因と対策に関する報告に対し評価を行う方針。【原子力安全・保安院】