一般財団法人環境イノベーション情報機構
六ケ所村の使用済燃料受入れ・貯蔵施設の貯蔵プール水漏れ 漏えい箇所の詳細調査で欠陥確認できず
【エネルギー 原子力】 【掲載日】2002.09.25 【情報源】原子力安全・保安院/2002.09.24 発表
平成14年9月22日、日本原燃(株)は原子力安全・保安院に対し、青森県六ケ所村に建設中の使用済燃料受入れ・貯蔵施設内の加圧水型軽水炉(PWR)燃料貯蔵プールで燃料貯蔵プール水が漏えいした件について、漏えい箇所として特定した部分を試験片として切り出し、詳細に調査した結果、漏えいの原因となるような貫通した欠陥は確認できなかったとの報告を行った。六ヶ所村・使用済燃料受入れ・貯蔵施設内のPWR燃料用貯蔵プールでは、平成13年7月以降、5か月以上にわたって1秒間に2滴程度の水が確認されていたため、日本原燃は平成14年1月から漏水の可能性があるとして調査を開始。2月1日に「漏水があると判断した」との報告を原子力安全・保安院に行ない、7月9日付けでプール北壁部西側のステンレス製内張り部分1か所からの漏えいが確認されたとしていた。
今回試験片として切り出され、社外研究施設で分析されていたのは、このステンレス製内張り部分。
なお日本原燃では再度、ステンレス製内張り部分の溶接線について漏えい箇所の特定調査を行う方針。【原子力安全・保安院】