一般財団法人環境イノベーション情報機構
ホンダ、FCVからの外部給電デモと水素学習会を三重県鈴鹿市の防災拠点で実施
【エネルギー 燃料電池】 【掲載日】2016.12.12 【情報源】企業/2016.12.07 発表
ホンダは、新型燃料電池車(FCV)「クラリティFUEL CELL(フューエルセル)」から外部に給電するデモンストレーションを、三重県鈴鹿市の防災拠点になっている旭が丘小学校で11月23日に実施した。同校は災害時の避難所に指定されている。児童向けの防災・環境学習では「エコな水素のはなし」と題した水素エネルギーの学習会を開催した。デモンストレーションは、停電した際に建物の電源を発電機や電気自動車などの外部電源に切り替える装置が同校に贈呈されたことに合わせて行った。この装置は外部電源から照明、空調設備、家電製品などを使えるようにする。鈴鹿市が公用車に導入したクラリティフューエルセルと組み合わせることで、災害時に安定した電源が確保できる。
デモンストレーションではクラリティフューエルセルでつくる電気をホンダの外部給電器「Power Exporter(パワーエクスポーター)9000」で取り出し、切り替え装置を介して体育館に供給した。ブレーカーを落とした後、クラリティフューエルセルの電気で照明を復旧した。クラリティフューエルセルは装置の利点を最大に引き出せるという。
続いて児童への防災・環境学習があり、ホンダは紙芝居形式で水素の特性や未来の水素社会などについて伝えた。その後子供たちは、学んだばかりのFCVの実車、クラリティフューエルセルの乗車を体験し、ボンネットをのぞき込んだり座席に乗り込んだりした。鈴鹿市は今後、ホンダのパッケージ型水素・製造・貯蔵・充てん設備も導入する。【ホンダ】