日本原子力発電（株）東海発電所に対する平成１４年度第２回保安検査結果を公表

【エネルギー 原子力】 【掲載日】2002.09.25 【情報源】原子力安全・保安院／2002.09.24 発表

　原子力安全・保安院は平成１４年９月２４日、日本原子力発電（株）東海発電所に対する平成１４年度第２回保安検査結果を公表した。
　第２回保安検査実施期間は平成１４年９月２日から１３日にかけて実施されたが、検査の結果、（１）保安規定に定める手続と異なる放射線作業手順が作成されていたこと、（２）廃止措置工事以外の作業の立案、承認について保安規定と齟齬のある社内規定が策定されていたこと−−−の２点の保安規定に違反事項が見つかった。
　なお原子力安全・保安院は日本原子力発電に対し、（１）違反について是正措置を早急に講ずること、（２）違反が生じた原因の究明、再発防止策を検討すること、（３）東海発電所社内規定の保安規定への適合性について総点検を行うこと、（４）以上の結果を速やかに原子力安全・保安院に報告すること−−などの措置を求めた。
　東海発電所は昭和４１年７月に日本で初めての商業用原子力発電所として営業運転を開始、平成１０年３月末に運転を終了した施設で、平成１３年１２月４日、商業用の原子炉としては国内で初めて廃止措置が着手されている。【原子力安全・保安院】