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竹中工務店、東京都江東区の「脱炭素モデルタウン」で水素エネルギー実証運転を開始

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2016.11.07 【情報源】企業/2016.10.31 発表

 竹中工務店は、東京本店がある東京都江東区で進める街づくりモデル「竹中脱炭素モデルタウン」で、水素エネルギー活用技術の実証運転を始める。自社の「TAK新砂ビル」に再生可能エネルギーでの水素製造・貯蔵から利用までのシステムを構築する。水素を扱う設備の設計・施工や制御のノウハウを蓄積し、統合的エネルギー管理システムとして確立する。

 構築するシステムは「つくる」「ためる」「つかう」の各装置で構成し、竹中工務店が開発してTAK新砂ビルで実運転中のエネルギー管理システム「I.SEM(アイセム)」と連係する。各装置はI.SEMで制御し、水素でつくった電力はI.SEM経由で同ビルに供給する。水素の貯蔵は蓄熱や蓄電といった従来の蓄エネルギーと同様に扱って管理の幅を広げる。

 つくるは、太陽光発電の余剰電力を水素エネルギーに最適に変換する。負荷予測や最適運転計画機能を持つI.SEMで太陽光発電の余剰電力を見極め、最適なタイミングで水素を製造・貯蔵する。これによって電気の直接利用と蓄電池への充電に加え、水素で貯蔵する効果を検証する。ためるは、使うことを考慮したさまざまな貯蔵方法の効率を調べる。

 つかうでは、水素から電気と熱を生み出す燃料電池の特性を把握する。中でも燃料電池の高効率化の鍵になる排熱利用は、実際の建物で必要な熱の用途を踏まえて、地域全体で効率を高めるシステムを構築し、効果を検証する。燃料電池が発電する直流電力をそのままI.SEMに接続し、交流への変換に伴うエネルギー損失をなくしたシステムも構築する。【株式会社竹中工務店】
 
提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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