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環境ニュース[国内]

東芝、東京電力FP向けに火力発電計画作成システムを開発・提供、燃料コストを抑制

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2016.10.31 【情報源】企業/2016.10.26 発表

 東芝は、東京電力ホールディングスのグループ企業で燃料・火力発電事業を手掛ける東京電力フュエル&パワー(東京電力FP)向けに、火力発電計画作成システムを開発・提供した。全体の燃料コスト抑制を目指し、各発電機の情報を取り入れて発電計画を作成できるようにした。電力システム改革で求められる経済的な発電計画に活用できる。

 東芝は、最大100台の発電機群の運転状態を決める大規模な最適化について、実用的な時間で計算できるアルゴリズムを開発し、東京電力FPに経済的な運用システムとして提供した。需要と全発電出力を一致させながら、火力発電機それぞれの起動、停止、出力変化などに関し、発電機の性能や制約の情報に基づいて、発電計画が作成できる。

 システムは全体の燃料コストが最小になることを追求した。従来のシステムでは難しかった配船、在庫、導管制約といった、燃料に関する情報を反映した総合的な発電計画の作成も実現した。電力システム改革に伴い、多くの発電機群を運用する発電会社は、需給を一致させる“計画値同時同量制度”の中で経済的な発電計画が重要になる。

 東芝は電力システム改革の進ちょくに合わせ、システムの改善と拡張を続けるとともに、国内・海外で発電事業を行う事業者に向け、経済的な設備運用技術ソリューションを提案する。システムの開発成果は、一般社団法人火力原子力発電技術協会が高松市で10月27日に開いた「2016年度火力原子力発電大会(四国大会)」で発表した。【株式会社東芝】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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