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環境ニュース[国内]

三菱電機、自励式直流送電システム事業に参入、トータルブランドを世界で展開

エネルギー】 【掲載日】2016.10.14 【情報源】企業/2016.10.12 発表

 三菱電機は、自励式直流送電システム事業に参入する。トータルブランド「HVDCダイヤモンド」として、世界的に展開する。製品を検証する設備「HVDC検証棟」を系統変電システム製作所(兵庫県尼崎市)に設ける。自励式は、交流・直流間の変換で、交流系統内に変換器容量に合った発電機が要らない仕組みで、接続する系統条件に制約が少ない。

 HVDCは1500Vを超える高電圧直流を意味する。直流送電は交流送電より送電効率が高く、洋上風力発電太陽光発電などと連系しやすくなる。再生可能エネルギーの利用拡大につながり、CO2排出量削減を後押しする。直流送電システムの2015年度の市場規模は世界で約5000億円あり、今後、年率7%程度の成長が見込まれることから参入する。

 自励式直流送電システムは直流と交流を変換する複数の変換所と、これらをつなぐケーブル、送電線で構成する。三菱電機は、変換所の装置、技術、システム全体を統括する制御・保護システムをHVDCダイヤモンドのブランドで提供する。最適な制御機能と機器で運用時の安定運転と落雷などによる交流送電系統での事故発生時に運転継続を実現する。

 大電流パワー半導体モジュールを採用して変換装置のモジュール数を減らし、変換所の小型化とコスト抑制も図る。HVDC検証棟は、多様化する電力系統ニーズに対応するために設置する。変換装置、制御・保護装置、受電設備などを備える。2018年前半の稼働開始を予定し、HVDCダイヤモンドの累計受注高で2020年度までに、500億円以上を目指す。

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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