一般財団法人環境イノベーション情報機構
ダイキン工業、技術開発拠点の建物が環境性能評価「LEED」の新築部門最高認証を取得
【エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2016.09.12 【情報源】企業/2016.09.08 発表
ダイキン工業は、技術開発拠点のテクノロジー・イノベーションセンター(TIC、大阪府摂津市)で建物の環境性能評価「LEED-NC(新築部門)」の最高ランク「プラチナ認証」を取得した。大規模なオフィスビルで国内初めてとなる。自社の空調技術を中心にした省エネ性能や快適性、エネルギー計測・検証の計画性などが高く評価された。LEEDは環境に配慮した建物やエリア開発を評価するシステムで、世界的に普及している。米国グリーンビルディング協会が開発・運用する。NC(新築部門)は敷地、節水、省エネ、材料、室内環境、計画の革新性、地域性に応じた環境対策など8項目で評価される。得点によって、上位からプラチナ、ゴールド、シルバー、標準の4ランクがある。
TICは地上6階、地下1階建てで4万7911.86m2の延べ床面積があり、2015年11月に完成した。エネルギー消費量を省エネや再生可能エネルギーの利用でゼロにする建物を指すZEB(ゼロ・エネルギー・ビル)の実現に向け、ダイキンの技術を集めた。LEEDの評価では省エネと室内環境、節水、地域別環境対策などが認められ、最高ランクになった。
省エネと室内環境は、高効率の個別分散空調システム、自然換気・採光、太陽光発電・地中熱利用、詳細なエネルギー計測・検証計画などが評価された。節水は雨水の活用や節水器具の採用、地域別環境対策は敷地内の自生植物の森が認められた。TICは日本の建築環境総合性能評価システム「CASBEE」でも最高の「Sランク」を取得している。